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執筆者の写真Tadayoshi Honda

2000s(MEMBERS ONLY)

[社会情勢・時代背景] 

2001年にニューヨークのツインタワーに対する9月11日のテロ攻撃で悲劇に見舞われました。ニューヨークファッションウィークの途中で、残りのショーは全てキャンセル。

2003年、米国、英国、オーストラリア、カナダがアフガニスタンに侵攻し、アルカイダの首謀者であるオサマビンラーディンを発見。

その後、大量破壊兵器の誤った主張の下で米国、英国、オーストラリア、ポーランドがイラクに侵攻。インターネットや知識層を介したソーシャルメディアの普及が見られました。

2000年代はインターネットが普及し、PCの普及やスマートフォンが誕生した事でネット社会が日常化していきました。流行や情報などを雑誌やテレビに頼っていたものが、GAFAの台頭によって世界のトレンドや社会情報を少ないタイムラグで手に入れることが可能になっていきます。2008年にはリーマン・ブラザーズの破綻したことにより、連鎖的に世界規模の金融危機が発生しました。


[ファッション]

2000年代前半の流行ファッションといえば「セレブカジュアル」セレブ人気が全盛期で、彼らが発信するものが最先端のオシャレスタイルに。(この時期のファッションはしばしばダサい、おかしい、忘れ去りたいなんて面白おかしく言われたりもしている)


HipHopファッションは性別を問わず若者に最も人気があり、その後(00代後半)からはレトロな影響をうけたインディールックが流行。

この時代のファッションはよくグローバルマッシュアップだと言われ、ビンテージスタイル、グローバルでエスニックな服、様々な音楽やサブカルチャーに影響受けていました。

ビンテージなど過去のものに再びインスパイアされ、過去のトレンドをリメイクして新たなものを作る傾向が強くなります。

1960,70年代のリバイバル、ボヘミアンなルックスからヒントを得ていました。

ミニスカート、ヨガパンツ、ローライズジーンズ、カウルネックシャツ、ペザントトップス、カプリパンツ、クロップドジャケット、ジーンズとワンピースの組み合わせが女性達に人気でした。


ハイストリートファッション/ファストファッション

都市の中心部の大通り、High Street=メインストリート。

ハイストリートファッションは、街の大通りや大きなモールに必ずある大衆向けチェーンで全身揃うスタイルのこと。1990年代後半から2000年代初頭にかけて、Zara、H&M、Topshop、Primarkなど、ファストファッション業界はアメリカで急成長しました。当初はヨーロッパにある小さな店としてスタートしましたが、わずかなコストですばやくデザイナーのキャットウォークからレプリカを複製して販売することで、アメリカ市場に浸透し、注目を集めることができました。



Designer Collaborations デザイナーコラボレーション

デザイナーコラボレーションは2004年にKarl LagerfeldとH&Mからはじまり、これを皮切りにデザイナーは人気のあるハイストリートストアとのコラボレーションをし始めます。

ValentinoとGAPのカプセルコレクション、ヨウジヤマモトとAdidasや、Neil Brret, Jil Sander, Alexander McQueenらとPuma等。


2000年代前半-中盤

ヴィクシーエンジェルはセレブリティの称号

今では世界各国で開催される「ヴィクトリアズ・シークレット」のショー。ウィングをつけることはモデルとしての成功の証と称され(エンジェル)、さらに億を超える“ファンタジーブラ”が毎年話題に。これまでにタイラ・バンクスやハイディ・クルム、ジゼル・ブンチェン、2000年代中盤にはアドリアナ・リマ、アレッサンドラ・アンブロシオ、ミランダ・カーがファンタジーブラを手にしています。



痩せ過ぎモデルの起用について

サイズゼロのモデルをめぐって論争が起こります。2006年8月モデルのLuisel Ramosは、ウルグアイのファッションウィーク中に倒れ、そのまま亡くなりました。原因は拒食症からくる心不全で彼女は亡くなる数ヶ月前からダイエットコーラとレタスしか摂取しない過度なダイエットをしていました。

これをきっかけに痩せ過ぎのモデルについて世界的な論争が巻き起こります。彼女の死は、マドリードのファッションウィークで18未満のBMIを持つモデルを禁止する事に。

その数ヶ月後、同じく過度なダイエットによりブラジルのモデル、Ana Carolina Restonが亡くなり更に翌年2007年にはLuisel Ramosの妹でモデルのEliana Ramosも拒食症と心不全で亡くなくなりました。その後も摂食障害による痩せすぎモデルの死亡者が続きます。

2007年イタリアの掲示板広告や新聞に、体重30キロの女性のヌード写真が掲載されて話題となりました。仕掛け人はイタリア人写真家のオレビエーロ・トスカーニ氏で、スリムな女性を賞賛する傾向にあるファッション業界に警告するためだという。広告のスポンサーである服飾ブランド「Flash & Partners」は、拒食症の女性のヌードを起用することでこの病気の悲惨さを知らせ、「ファッション業界が押し付ける『典型的なイメージ』がこの病気と関係していることを見せたい」とコメントしました。ミイラのように細い肢体でポーズをとったのは、フランス人のイザベル・カーロさん。カーロさんは、身長165cm、体重は31キロしかなく、拒食症を患って15年、その間体重が減少する度に入院してきたという。カーロさんは、自身の写真が人々の反感を買うかも知れないと分かっていたが、やはりこの宣伝ポスターの仕事を引き受けることにしたという。この機会を利用して、人々に、特に若い女性に「ファッションの陰に隠れているもの」を分かってほしいと述べ、「痩せることは死を招く、痩せることは決して美しくない」と語った。(2010年11月17日に入院先で死去)

このポスターは、イタリアでは広告監視機関によって使用が禁止されました。フランスでは、国内企業にこの広告を使用しないよう通達しました。


フランスでは2015年にBMI(身長と体重)が18を下回る「痩せすぎ」のモデルの活動を禁止する法律が可決されました。「規範的で非現実的なボディ・イメージを見せつけられた若者たちは、自身を卑下し自己肯定感を失くしてしまい、健康被害を及ぼす行動を起こしてしまう可能性がある」と当時の厚生大臣は法規制の背景を説明しています。スウェーデンでは2013年頃から、デパートや下着屋さんのマネキンを従来のモデルサイズだけではなく、現実的なサイズ、それも様々なサイズのものを使用するようになりました。ここ数年のファッション広告のモデルの起用は多種多様な肌や眼の色を持ちスタイルも様々でスタンダートとなっています。



-日本-

ストリートの動向が同時代のデザイナーたちにとって着想源となり、日本発のファッションが「Kawaii」カルチャーとして世界でも認識されるようになる。原宿を中心に、ヴィジュアル系バンドが牽引した「ゴシック系」や「ロリータ」など、西洋にルーツがあるファッションを独自に解釈したスタイルや、モテを意識した服装が流行。カリスマと呼ばれるファッションリーダがいなくなり自分の好きな服を着るといったファッションの多様化の時代に。

また、長引く不況の影響もあり、安価なファストファッションが普及し、00年代後半には外資系ファストファッションブランドも続々上陸。誰もが人気のスタイルで身をつつむことが可能となりました。服への意識や価格の概念が大きく変化した時代となり、ソーシャルやエシカル、CSRなどへの関心も高まっていきます。


赤文字系

20代の女子学生や働く女性が好む「コンサバ系」のファッションから派生したジャンル。

よく出るキーワードは「愛され系」、「モテ系(男ウケ)」、「お嬢様系」、「きれいめ」

他人からどう見られたいかいうことを考えてコーディネートされていました。


青文字系

個性的で非日常的で男ウケより同性ウケがよく赤文字系とは対照的なスタイル。

そのジャンルは多岐にわたり、ガーリー系、ロリータ系、モード系、古着系と様々なジャンルで見られました。代表的な雑誌は「Zipper」、「cutie」、「KERA」、「MiNi」、ナチュラルよりの「リンネル」他人にどう見られているのかよりも自分が着たいものを着るという個性を表現するコンセプトでした。


Zipper系

ヴィヴィ子→ヴィヴィアンウエストウッドを着こなす女の子。

代表的なタレントは千秋で実際にヴィヴィアンのアイテムを着る場合もあるが、古着屋でそれらしい小物を取り入れたりギャルソン等のブランドと組み合わせて独自にうきこなしました。ヘアはぱっつん前髪のボブや、ツインテール等のドーリーなヘアが人気でした。


デコラ

シノラーの00年代バージョン的なファッションで、蛍光色やおもちゃのような小物類で着飾ったジャンル。子供っぽさのあるスタイル。

パチパチズ

 90年代末から雑誌はプロのモデルから「読者モデル」に舵を取っていく過渡期でした。

Zipperでは読者モデルをパチパチズといったがみんなと同じスタイルはNGでおしゃれで一筋縄ではいかない女の子のイメージで、ファッションキーワードは流行+古着屋ハンドメイドのプチプラアイテムで同じコーディネートは誰にもできない工夫を凝らしました。

YOPPY、CARA、清川あさみ、イガリシノブ、HiRoMiX、トシカリヒロミが代表的。


Cutie

90年代以降のストリートファッションの流れをつくり日本の音楽系のファッションの細分化の時期にあり個性を出したを提案。10代を中心に人気で、古着、原宿系、裏原系の女性誌として広まりました。吉川ひなの、山田麻衣子、あんじ、土屋アンナが代表的。


森ガール

「森にいそうな女の子」をテーマにし、ゆるく雰囲気のあるものを好み、甘美で感傷的・夢想的な情緒を好むのあるスタイル。レトロブームが再燃したことも相まり流行しました。

ヘアはナチュラルでドライな質感で自然なクセを活かしたりナチュラルに見えるように不規則に巻き、風にそよぐような柔らかい質感が特徴。アレンジも人気でお団子から後れ毛を引っ張り出し、そのバランスにそれぞれの個性やニュアンスを表現しヘアバンドやカチューシャなども合わせたりするスタイルも見られました。



[メイクアップ]

00年代はニューミレニアムが様々な予想外のブームを生み出し忘れられない年代となる。グリッター、強い光沢のあるリップグロス、シマーなハイライト等が流行。

パリスヒルトン、ブリトニースピアーズなど当時のpop iconを筆頭に今思えば少しためらってしまいそうな、ちょっと微妙でリスキーなスタイルも生まれた。 

そんな黒歴史的な部分がありながらも、2000年代のメイクは当時子供達だった世代には懐かしくアイロニックであり2020年代の今、ビューティートレンドのインスピレーションとして、カムバックしている。


-ファンデーション-

ブロンザーで少し日焼けしたような小麦肌にシマーなハイライトを頬骨、眉下、キューピットボウ、鼻先にしっかりのせ艶のある健康的な肌。

目の下のコンシーラーはやや明るめな色を広範囲に。


-チーク-

紅潮したようなローズピンクの頬が定番。

頬中心から全体に広げるようにしっかり目にいれる。(やり過ぎてピエロのようにみえる人もいたり)



-眉毛- 

全体的に細めで眉頭から眉尻にむかって細く、少し角度のついた山のある形。




-アイメイク- 

まぶたに広くのせられたパープルやくすんだブルーのアイシャドーが人気。

グリッター、メタリックアイシャドー、ネオンアイライナーなども身につけているアクセサリーや服装に合わせて取り入れられた。アイライナーはぐるっと目を囲む。



-まつ毛-

マスカラを何度も重ね付けしたチャンキーでボリュームのある長い睫毛。


-口紅-

光沢のあるリップグロスが流行。ナチュラルなピンクヒューやクリアー、ラメなどが人気。

しっかり目派には少しダークなリップライナーでしっかりリップラインをディファインし赤、赤煉瓦色のリップカラーも人気。


-ネイル-

形はスクエアが人気。

シンプルなフレンチネイル、ラメやシマーなポリッシュ、アクリルネイルやネイルアートが流行。


[ヘアー]

2000年代はインターネットが普及し、PCの普及やスマートフォンが誕生した事でネット社会が日常化していきました。

流行や情報などを雑誌やテレビに頼っていたものが、GAFAの台頭によって世界のトレンドや社会情報を少ないタイムラグで手に入れることが可能になっていきます。

10年ごとにアップデートされていたスタイルは2000年代にはいるとネットやSNSの普及で情報を簡単に入手でき流ようになり、モデル、女優、ミュージシャン、そして一般人もファッションやヘアメイクなど世界観やイメージを独自で表現できるようになり、新たなトレンドのあり方が生まれていくことで、一極化していた流行は自分の好みのものを見つけ出し多様化の時代へと突入していきました。

時に50年代60年代70年代もカルチャー等がフィチャーされると現代的なファッションやヘアメイクに取り入れたりと新しいスタイルが生み出されていき、古くて新しいという感覚が新鮮にうつり現代風によみがえるなどMIXファッションがトレンドとなっていきました。

初期は90年代ミニマリズムの流れをくんで幕をあけましたが、プロダクツの品質向上により細やかな質感の表現が可能になり質感表現が注目され始めました。エアリーで抜け感のある表現や、よりナチュラルな質感でこなれ感があり、エフォートレスやアンダンというキーワードのスタイルが流行し始めます。さらに様々な表現力、世界観、女性像などの個の表現が加わり、流行とミックスされ多くのスタイルが生まれました。

ボブやピクシーカットなども質感で見せるスタイルへとアップデートされていき、カールアイロンが再び脚光を浴びたことでさらに表現力は広っていきました。


ミュージックシーンでは、レディガガ、ケイティベリーやリアーナ等の個性的なアーティストが現れ、メディアに登場するたびに、ファッションと共にヘアメイクもカットによるイメージチェンジもさることながら、エクステによる短期間のレングスチェンジ、大胆でユーモアのあるヘアメイクやカラー剤のテクノロジーの向上やテクニックの開発によって多種多様な色味やデザインカラーなどが生まれ強烈なインパクトを与えました。 

2004~06年ごろはインディーポップやガレージロックリバイバルが起こり、60年代のモッズカルチャーが注目されファッションやヘアにも影響しました。ビーハイブスタイルのエイミークインハウスは50~60年代ソウルミュージックからインスピレーションを受けました。また、この頃は同時に映画も60年代と80年代の映画が若者たちには新鮮に映り多くの影響を与えました。

07~09年頃は第2次80年代ブームが到来。それと同時に50年代ファッションも注目されました事により、単に一時代をリバイバルするのではなく2つの時代をミックスして新しいスタイルが誕生していきました。


<アイロンウェーブ>

ストレートの人気は引き継ぎ続いていましたが、次第にレングスは肩下の長さが人気になっていきました。

ブリトニースピアーズの影響から特にティーンの間に流行し、質感はゴージャスな質感のウェーブスタイルや、ボリューミーなカールスタイル、抜け感のあるエフォートレススタイル、海辺で潮風に吹かれたような質感のビーチウェーブなど、シチュエーションに合わせてアイロンによる表現が広がりました。

また、アギレラのようにメディアに登場する度にスタイルを変え、様々な女性像を表現しファンに影響を与えました。この頃はプロダクツの開発も進化し質感のバリエーションが増えアイロンワークとの組み合わせにより様々なスタイルが表現されました。

当初はアイロンで巻くことによる硬さが見えいましたが、次第にアイロンによりダメージが起きていたこともありオイルなどのアウトバス系のトリートメントが注目されヘアケアへの意識が高まり柔らかな質感へ変化していきました。



ジェンダーに関する性差別への意識も徐々に理解が深まり、女性は女性らしく男性は男性らしくという概念は溶けていき、女性的なスタイルにメンズライクなエッセンスを組み込んだり、50年代と80年代を組み合わせた二面性のあるミックスタイルが生まれました。


ロングレイヤースタイル

顔まわりを中心にハイレイヤーの入った軽やかなスタイルが人気になっていき、トップには躍動感、空気感や華やかさ、そしてフォルムに変化を与え個々の骨格に合わせたスタイルなどが誕生しレイヤースタイルは多様化していきました。

顔まわりはシャギースタイルで外ハネ(リバース)にブローし顔まわりにセクシーな表情を与え都会的で軽やかな印象。

パートはノーズラインの長さのバングでセンターパートにしたものが多く見られ、洗練された大人の女性や上品さを演出しました。

バング

センターパートやサイドパートを叶える長めのバングやかき上げたようなバングが流行する一方00年代後期にはアン・ハサウェイの『プラダを着た悪魔』に見られる、重さのあるワイドバングが注目された。目元ギリギリで重め。質感は艶やかで上品な印象。ただ、重すぎると野暮ったさが出るためか、程よくスキマをつくり抜け感をつくっている。


<ボブ>

一般的にイメージするよりも少し長めのロブ(ロングとボブの造語)が人気になり、特にセンターパートが人気でしたが、80年代流行の流れもありサイドパートに移り変っていきました。2007年以降ボブはイギリス、アメリカで注目を浴び、アイロンワークを駆使して、ボリュームのあるボブや、ナチュラルなウェーブヘアを施したボブも支持されました。




<ピクシーカット>

スタイルのバリエーションも様々で前髪が長くシャープなスタイルやクセ毛を生かしたナチュラルでキュートなスタイル、エアリーで束感が躍動的なアギネスのスタイル等、キャラクターや世界観を表現したり個性を生かしたスタイルが見られました。

これまで以上に毛先のタッチや動きが出て抜け感に拍車がかかったスタイルリング剤の使い方やテクニックが増えたことで似たようなカットスタイルでもドライで空気をはらんだ抜け感のあるスタイルからウェットまたはグロッシーな質感など様々なスタイルが見られました。また、ナタリーポートマンのバズカット等、大胆なスタイルチェンジでギャップやインパクトを与え一部のストリートの女性の間でも流行しました。


<ブラックカルチャー>

ヒップホップを中心としたブラックカルチャーが広く認識された事と00年代後期にアフリカへの情景も重なり黒人女性のブレイドファッションがインスピレーションの元となりヒップホップ以外のポップアイコンが編み込みやブレードを披露することで一般に広まりました。コーンロウ、ドレッド、ウェットな質感のジェリウェーブやアイロン技術を使ったかカーリーウェーブ等、90年代に比べ多様なスタイルが見られました。


<アレンジ>

過去のトレンドからインスパイアされたアレンジが話題になり、代表的なものはレディガガのビッグリボンヘアで80年代の過度なきらびやかさをユーモアを交えながら表現したかのようなインパクトのあるスタイルでした。ビッグヘアの流れとしてバブルヘアも注目され、トップにしっかりバックコームをいれて後頭部~トップにボリュームを出したゴージャスなスタイルでのちに日本で流行となりました。同じく、ビッグヘアといえば、エイミーワインハウスのビーハイヴが印象的だが、こちら60年代に見られるようなビッグへアに近いスタイルでした。00年代は様々な年代のスタイルが若者にとって新鮮さを与えインスピレーションのもととなりリバイバルされました。



ツインテール

ブリトニー・スピアーズなどのティーンに人気を博したポップアイコンが低めのローツインテールでガーリーであるがメイクやヘアカラーによって個性的な印象を与えました。


<ヘアカラー>

派手な単色カラーやデザイン性のあるスタイルが多く見られるようになりました。

ウェービングやメッシュ等のハイライトを入れるテクニックが進化し単色ではできない豊かな表現が見られるようになりました。

ハイライトやアギレラがやっていたようなツートーンカラー等、エッジの効いたスタイルもミュージシャンからの発信によってストリートの若者に大きな影響を与えました。

また、ケイティペリーやエイミーワインハウスのように漆黒に染めたヘアも新鮮な印象を与えました。


<エモヘア>

エモバンドのファンの間で好まれた目を隠すように長髪を顔の額や片目を隠す勢いで重ねられていたヘア、マイケミ、Paramore Fall out boy etc


メンズスタイル

ジャスティンティンバーレイクなどのクールカットやバズカットが流行、他にはパンクロックが低迷したことにより60年代が注目されるとモッズスタイルやサーファースタイルが再び脚光を浴びました。ガレージロックが再び2000年代バージョンとして復活し、ストロークスや、ホワイトストライプス、キラーズ、ジェットなどが現れるとカーテンヘア等がアイコンとなる。これはアンダーカットでオーバーセクションに丸さを残したヘアでセンターパートが代表的。一方、イギリスでは50年代が再注目されロッカーはポマード、無精髭のスタイリング等、過去のリバイバルが注目されました。

ポンパドールや一部ではサイコビリーによるサイコ刈りがインパクトを与えました。

スケーターは長髪もしくはドレッドという組み合わせものちにスケーターカルチャーとして影響を与えました



ソフトモヒカン

デビットベッカムが日韓ワールドカップ時にしていたスタイルでトップをやや長めにしたショートヘア。ジェル、スプレーでトップに遊びをつくったスタイル。


日本編

2000年代はトーキョーカワイイカルチャーが一気に広まりました。

アニメ、マンガ、オタク、シブヤ、などの独自のガラパゴス化したカルチャーはは世界を魅了していき、さらに代官山~中目黒へとカルチャーは拡張されていきました。

LAセレブブームからギャルが勢いを増したり、ゴスロリや癒し系の森ガールのようなタイプ等バラエティ豊かなスタイルが生まれ頼も特徴です。

GAPやユニクロが原宿に進出したことでファストファッションの流行が支持されると外資系ファストファッションブランドも続々上陸し、リーマンショック等の経済的ダメージの影響から服への意識や価格の概念が大きく変化しリサイクルショップなども一般化していきました。若者はインターネットの普及により、雑誌やテレビに合わせて、情報量が急激に増えたことで、過去の年代のアーカイブを見て、影響を受けて、自由にミックスし、独自のファッションを披露した理、母娘が一緒にショッピングをする等、エイジレス化が進み、また、女の子が彼氏と同じようなファッションをする、男の子が中背的なファッションをする等のジェンダーレスな要素が進みはじめました。


ストレート

90年代にサロンでは縮毛矯正が定番化し年々改良されてよりダメージを抑えながら実現するかが課題となっていました。

メッシュ、ハイトーンカラー、ブリーチオンカラーにホワイトブリーチが流行した事と合わせてハイダメージになる人も続出した結果、ダメージを抑えながらデザインを表現するかが議論され、ケアやトリートメントの意識やニーズが広がりを見せました。

ショートヘア

トレンドセッターは90年代から引き続き、安室奈美恵や浜崎あゆみで、ショートヘアにチェンジした浜崎の方は後頭部の高さが高く、ボリュームを出していたスタイルにミルクティ系のハイトーンのショートボブスタイルでした。



ボブ

コンサバ系

藤原紀香のヘアチェンジは90年代以降もしばらくは注目を集めました。

毛先のタッチは、シャープで細かくなり、ショートスタイルと同様トップに高い位置でボリュームがあるのが特徴でOL達に人気でした。


赤文字系ボブ

この頃、ボブはCanCanやJJ等の赤文字系といわれる雑誌とZIPPER、Cutie等の青文字系の雑誌で大きく二分されテイストも大別されました。赤文字系では外ハでレイヤーをふんだんに入れた長谷川京子の京子ボブや、クールテイストを歌った山田優によるボブが代表的。いずれも軽やかで、アイロン等でスタイリングがされた。

 

青文字系ボブ

個性的で、ラインがあるのが特徴で前髪はパツンとしており、目元ギリギリ~眉上やアシンメトリーにしたりと個性的なスタイル。青文字系は異性の反応を意識するというよりは自分の個性差を表現することに重きを置いていました。

他人の意識を気にせず非日常的でボブやショートヘアに対し、カラフルなヘアカラーを合わせたスタイルも見られました。


00年代後期ボブ

2000年代中期はミディアム~ロングの人気が下がり、リーマンショック翌年の2009年におかっぱのような重めのボブが爆発的に人気になっていきました。

バングに関してはそれまでの斜め前髪や長い前髪を流し額を出すことが多かったが、この頃からラインのでた前髪窓モードなヘアが増加していきました。

外国人風ボブ

 加藤ミリヤが代表的でぱっつんとした前髪に重めのクラシックなボブとハイトーンカラーで注目を集めました。

 


ウルフカット

顔まわりがマッシュ状で後頭部に高さがありスソが薄く軽いウルフスタイルが取り入れられました。赤文字系ではトップはふんわりと女性らしさを出し顔まわりはキュートさを合わせ、バングは斜めバングが多く見られました。青文字系ではトップはより短くスパイキーに動かしたり、顔まわりはパツンとラインを作ることでエッジやモード性を出すスタイルが見られました。


ダイヤ型 ひし形シルエット

00年代は似合わせ論、顔型に対するマッチングの仕方等、バランス論が重要視され始めた時代でその中で最もバランスよく比較的似合いやすいシルエットとして「ひし形シルエット」が人気になりました。

特徴としては、トップに丸みがあり「エアリー感」と呼ばれました。

レングスに対しミドルレイヤーを入れソフトでフェミニンな印象でトップと耳横にボリュームを出しえり足にくびれがあるのが特徴。

重に赤文字系に見られるスタイルで、コテの巻き方が進化したことにより様々な質感を出していきました。

巻き髪

軽いハイレイヤーのマッシュウルフスタイルに対してCカールをランダムに差した動きのあるスタイルが登場。「エビちゃん巻き」と言われが大ブレイク。

毛先をゆるく内側みカールさせた上品な巻き髪で、表面はCカール、ボトムは主にフォーワード巻きにしたスタイルが人気でした。コテによる巻きにも抜け感の重要性が感じられるようになってか「ゆる巻き」がブームになり、雑誌のモデルもミディアムからロングになっていきましたが、皆同じようなスタイルになってしまったことで前髪に個性を表現するようになっていきました。

その後、徐々に軽かったハイレイヤーからレイヤーの位置は下がり重さにシフトしていくき、Aラインスタイルが人気になっていきます。

重さが出ることでゴージャスさやグラマラスというワードがみられるようになりバングは厚く目が隠れるか隠れないかの長さが人気になりました。


あみこみ みつあみ フィッシュボーン

きっちり編みこむよりも少し毛を引っ張りラフに仕上げアンダンでエフォートレスな質感がポイントでした。

後期には。くるりんぱが登場し簡単に仕上げることができるアイテムだ登場しました。


盛り髪

 海外のバブルヘアの影響からファッション誌「小悪魔のgacha」が創刊された2006年頃からキャバクラ嬢やギャルを中心にボリューム感のある巻き髪が流行し、一時は高く盛り上がるほど良しとする風潮や、スジといわれる束感を出して、立体感とデコラティブな表現がされていました。

エクステ

 00年後半から気軽にヘアを変えられるエクステは自在にロングヘアを楽しむことができ、おしゃれ好きな若い女性や、ギャルの間で流行しました。

短期間でのイメージチェンジできることから芸能人も積極的に使い様々なスタイルが見られました。

メンズヘア

ソフトモヒカンレンジが人気でした。



[画像・日本]https://pin.it/3rEPrC0 

[インスパイア画像] https://pin.it/6w4lfW4








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